介護予防の必要性大、しかし今の政策でいいのかな?

右の写真はクラベスです。素材はローズウッド、黒檀、カリン、メープルなどからできています。手軽なのですがいい音がします。

 

私の持っている右の楽器、重さは1本が100グラムです。楽器として使う時には2本必要です。

 

あるデイサービスでタンゴのリズムを楽しもう、ということでいろいろな木の素材の楽器を籠の中に入れてお好きなものをどうぞ、と選んでもらいました。

 

タンゴのリズム、『ズン、チャッ、チャッ、チャチャ』と叩き初めて2分後、クラベスを持った何人かの女性(80代)のかたが、「重いから替えて」と言いだしました。

たった200グラムですが、高齢者には重く感じるのですね。

 

加齢とともに筋肉はどんどん減っていきます。筋繊維数は25歳をピークに65歳までの40年間で徐々に25%減少するそうですが、その後の減少スピードはかなり速く、80歳までにはさらに25%減少してしまいます。80歳にはピーク時の半分の筋繊維しか残っていないことになります。

 

日本は高齢者社会です。高齢になっても介護されない身体づくりのために国は「介護予防」という事業を展開しています。

65歳以上の要介護予備軍の人々に、介護予防の必要性を認識させ、必要と思われる人には「介護予防教室」に参加してもらいます。この場合の目的は 次の6つです。①運動機能の向上、②栄養改善、③口腔機能の向上、④閉じこもり予防・支援、⑤認知症予防・支援、⑥うつ予防・支援

内容は「体操」「口腔ケア」「脳トレ」などが多いようです。残念ながら「音楽」は必須ではありません。

 

参加者が「楽しかった」「また行きたい」と思えるプログラム作り、笑顔になるプログラム作りのために、ぜひ「音楽」を加えて欲しいな、と思います。

例えば歌を歌うことは②以外のすべてに当てはまると思うのです。楽器を持って鳴らすことは①④⑤⑥に当てはまります。

軽いうつ、または気分の落ち込みのある人に、「さあ体操して元気になりましょう」と言っても効果は得られません。でも音楽なら効果が期待できるのではないでしょうか。

 

お役人の皆さん、音楽ってすごい力を持っているのですよ~
でも西洋医学至上主義の現在では音楽の力を証明しない限り無理・・なのだよなあ

 

 

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    いなけん (火曜日, 28 5月 2013 21:27)

    音楽の力はだれでも実感しているのになぁ〜。
    でも、地道にがんばろう!

  • #2

    玲子 (水曜日, 29 5月 2013 07:29)

    いなけんさま
    コメントありがとうございます!
    そうですね♪
    がんばりましょう