9月になっても今年は暑いですね~
秋の歌を歌うのも気が引ける思いですが、やはり音楽療法を受けている方々には、「季節」を「現在」を認識してもらいたいので、選曲は秋の曲となります。
「行き合いの空」という言葉を知っていますか?
夏の空と秋の空が混在している空のことを「行き合いの空」と言うのだそうです。
ステキな言葉です。
気をつけて見上げてみると、確かに「行き合いの空」が見られますよ。
行き合いの空→http://koyomi.vis.ne.jp/doc/mlwa/200808070.htm
9月の前半ならではの空ですね。
大きく拡大して「行き合いの空」を見せ、どんな雲があるのか質問しましょう。
と言うことで今回のテーマは「空、雲、風」です。
季節の歌
- 案山子 武笠三作詞 山田源一郎作曲 明治44年
尋常小学唱歌です。
高齢者なら必ず知っています。
認知がかなり重くても歌えます。
メロディとともに1番の歌詞がスラスラと出てきますので、歌詞が見えない人も必ず歌えます。
「一本足」「歩けないのか」「耳が無いのか」と言うところが差別用語だという意見がありますが、気になるようでしたら、先にそのことをお話しし、参加者の賛同を得てから歌うのもいいでしょう。今までそのようにして「歌うな」と言われたことはありません。
歌唱活動
- 故郷の空 大和田建樹作詞 スコットランド民謡 明治21年
まさにテーマにぴったりの歌です。
季節を感じる物がたくさん出てきます。皆で歌詞を読み、秋を感じましょう。
2番に「兄弟」と書いて「はらから」と言う歌詞が出てきます。
先日「「はらから」とは「同胞」と書くことは知っていましたが、「兄弟」と書くことは今初めて知りました」と感想を発言された方がいました。
いつも高齢者の発言にはハッとさせられます。
- 湖畔の宿 佐藤惣之助作詞 服部良一作曲 高峰三枝子歌 昭和15年
2番に「雲は流れて」と言う歌詞があります。
季節を限定してはいませんが、「秋」を感じさせる1曲です。
群馬県の榛名湖がこの曲のモデルです。
恋文の話を差し向けますと、みなさん笑顔で恥じらいつつも、いい反応があります。
100歳になる男性が「書いたことあるよ。昔のことだ。」と言い、隣にいる奥様の手を握られました。 その場が温かくなりました。
- ここに幸あり 高橋鞠太郎作詞 飯田三郎作曲 大津美子歌 昭和31年
「青い空」「白い雲」と言う歌詞があります。
高齢者の方が大好きな曲です。大合唱となるでしょう。
「ここに幸あり」というタイトルもいいですね。「「幸せ」はどこにでもある、考え方次第」ではないでしょうか。施設に入所している方も、あちこち具合の悪い方も、今の状態を受け入れ、その中から「幸せ」を見いだすことができたらいいですね。そんなメッセージを込めて歌唱しましょう。
- 古城 高橋鞠太郎作詞 細川潤一作曲 三橋美智也歌 昭和34年
男性が好む曲です。
「松風さわぐ丘の上」と言う歌詞があります。
「栄枯盛衰」を感じさせる歌詞が素晴らしいです。
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