「森光子」さんのプログラムを考えてみました。
森さんは大正9年生まれ。
施設には同じ年の方がたくさんいらっしゃいました。
ご自身の人生と照らし合わせて受け止める、そんなプログラムとなりました。
歌唱活動
- ゴンドラの唄 吉井勇作詞 中山晋平作曲 松井須磨子歌 大正4年
森光子の代表作「放浪記」。この舞台を観に行った、テレビで見たと話される方はどなたも「でんぐり返し」に感嘆します。
「放浪記」の作者林芙美子の書いた有名な言葉「花の命は短くて 苦しきことのみ多かりき」に歌詞が似ているな、と思って選んだのが《ゴンドラの唄》です。冒頭の「命短し恋せよ乙女」はこの歌を不動のものにしました。
- 花言葉の唄 西條八十作詞 池田不二男作曲 松平晃歌 昭和11年
森光子は女優として世間に認められるようになったのは40歳を過ぎてからでした。戦時中はスター歌手の前座として慰問団に加わり、ジャワ、セレベス、ティモールなどに慰問に行きました。
その時のスター歌手の一人は松平晃です。
この歌はとてもロマンチックな歌詞で、最初の部分を知らない方も「咲いたらあげましょ あの人に」というところは覚えていて、思いだしたことに思わずにっこりします。
- もしも月給が上がったら 山野三郎(サトウハチロー)作詞 北村輝作曲
林伊佐緒・新橋みどり歌 昭和12年
林伊佐緒とも旅を共にしました。
この歌はコミックソングのようです。忘れていた人も冒頭を少し歌うと思いだし、次々と歌に加わります。手拍子で楽しく歌いましょう。
楽譜が見つからない方は、下の動画を参考にしてください。
- 国境の町 大木惇夫作詞 阿部武雄作曲 東海林太郎歌 昭和9年
東海林太郎は慰問団の団長として先頭に立っていました。
上の写真は昭和17年に満州への慰問の時の一枚です。
《国境の町》は男性も女性も好きな歌です。満州に住んでいた、という方は多くいらっしゃいます。その方たちから語られる貴重なお話しに耳を傾け、他の皆さんと気持ちを共有しましょう。
- 湖畔の宿 佐藤惣之助作詞 服部良一作曲 高峰三枝子歌 昭和15年
前座歌手を務めた光子は兵隊さんたちのリクエストにこたえて歌ったそうです。兵隊さんたちがリクエストする曲の中で一番多かったのは《湖畔の宿》でした。光子はどんな思いでこの歌を歌ったのでしょうか。
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