みなさんは音楽療法の参加者ひとりひとりの名前を覚えていますか?
音楽療法が始まる前、参加者が席に着いたら、ひとりひとりの席を回り、アイコンタクトを取りながら席順を書きましょう。
音楽療法では、セッションルームの配置、クライアントの席順などのことを「音楽療法の構造」といいます。
まだ覚えていない方には、名前をお聞きすると思いますが、その際は、必ずまず自分の名前を名乗ってからお聞きしましょう。
答えられない方もいます。そんな時は衣服や履物、車椅子などに名前が書かれていることがありますので、名前を呼び掛けましょう。何らかの反応があります。
また、名前を言いたがらない方もいます。その場合は後から職員に教えてもらいましょう。次にお会いした時に名前を呼ぶと、それだけで信頼関係が築かれます。
席順を書くことには8つの”いいこと”があります。
①寝ている方を起こす
②その日の状態を観察する
③参加者によってはこれから始めることを説明する必要がある
④一人ひとりの名前を覚えられる
(職員に書いてもらったのではなかなか覚えられません)
⑤質問する時に「○○さん」と呼びかけることができる
(遠くの席の方には特に有効)
⑥記録が書きやすい
(席順があれば、起こったこと言ったことが思い出されます)
⑦名前を覚えると「私のことを覚えていてくれてありがとう」と喜ぶ方がいます
⑧普段、名前を言う必要が無いので、改めて聞かれると、脳が活性化します
(外から来た人に名前を聞かれることは「しっかりと答えよう」という気持ちになるようです)
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