木下恵介監督「野菊の如き君なりき」を見ました。(1955年)
原作は「野菊の墓」です。
明治39年にできた小説です。
この頃の服装や髪形、生活の様子がよくわかって参考になります。
さすがに明治生まれの方はいませんが、100歳近い方々の当時の暮らしを垣間見ることができました。
女性が学問をしたくても、学問よりも裁縫だと言われます。
着物も縫えないようでは嫁にいけない、と言われます。
たった2歳年上だということで、好き合った二人は離れ離れに。
お金持ちの人との縁談を断り切れずに、いやいや結婚します。
悲しいラストは涙なくして見れません。
そんな時代でした。
ふと思い出しました。
私の祖母は明治32年生まれ。
一度は嫁いだものの、離縁、
実家に戻っていたときに
祖父と出会い、結婚しました。
当時としては珍しい恋愛結婚。
祖父は商家の長男でしたので、周りから反対されたのでしょうが、
よくぞ意志を通してくれました!
そうでなければ、私もこの世にいませんもんね♡
祖父は早くに亡くなってしまったので、逢ったことはないのですが
祖母はいつも着物を着て、粋な女性でした。
この映画は舞台を長野の千曲川に変えています。
不思議な縁ですね。
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