Uさんが初めてみんなと一緒に歌った!!

今日のスマイルミュージック

 

とても感動的なことがありました。

 

 

有料老人ホームに入居されている

 

97歳のUさん、女性です。

 

 

Uさんは調子がいい時は、歌詞を貼ると、

大きな声で読み上げます。

 

今日もそうでした。

 

まだ始まっていないうちから、貼ってある『雨』の歌詞を読み上げていました。

 

「雨が降ります 雨が降る 遊びに行きたし 傘はなし」という歌です。

 

 

私はUさんがこの年齢で、しっかり見えて、

読めるところはすごいと思っていたので

 

よく見える席に座ってもらいました。

 

「どうぞどうぞ読んでくださいね」という気持ちです。

 


Uさんは自分の世界観があり、なかなか周りのことに気づきません。

 

なので、これまでも歌詞は読むのですが、

節をつけてみんなで一緒に歌うことはありませんでした。

 

 

今日のプログラムは

 

私が折った、折り紙と歌と結び付けていくものでした。

 

 

Uさん

 

今日はなんだか違います。

 

 

私の顔をよく見て、話を聞いています。

 

 

鶴をお見せし、『かごめかごめ』を歌いました。

 


次に、兜をお見せし、『背くらべ』を歌っていると

 

しきりに私の顔を見るのです。

 

 

(歌っているときに、伴奏者の私の方を何度も見る人はの中には

 

「これでいいのかしら?」と不安になっている人が多いのです)

 

 

Uさんが私の方を見るなんて今まで全くありませんでした。

 


私もUさんをじっと見つめ、歌いかけます。

 

目と目が合います♡

 

 

すると!!

 

 

Uさんが歌い始めました。


大きな声で

 

「柱にもたれりゃ すぐ見える 遠いお山も 背くらべ」

 

 

伴奏しながら、私は嬉しくて嬉しくて・・・・\(^o^)/

 

 


時々、ずれてしまうのですが

 

その時はまた私を見ます。

 

そしてちゃんと修正して、またみんなと一緒に歌えるのです。

 

 

『かたつむり』も一緒に歌うことができました。

 

他の歌謡曲は難しいようでした。

 

 

しかし、最後の『上を向いて歩こう』は

 

また私の顔をじっと見つめていたので

 

私もずっと見つめたまま歌いました。

 

 

すると

 

『上を向いて歩こう』も

 

「幸せは雲の上に」のあたりから

 

歌い始めたのです!

 

 

今日のキーワードは

 

馴染みのある歌

折り紙

伴奏者、進行者の存在に気づく

アイコンタクト