集団の音楽療法(音楽レク)の場合、
認知度にバラツキがあって、
なかなか楽器活動が上手くいかない時があります。
楽器活動の難易度を、誰に合わせたらいいのか迷う時もあります。
ついつい、認知度の低い方(つまりよくできる方)に焦点を当ててしまっていました。
そこで今日はやり方を変えてみました。
今日の現場は40人の集団でした。
認知度の低い方と高い方の割合はちょうど同じくらいでした。
使ったのは、写真のようなカラーベルです。
ベルは
ド=赤、レ=オレンジ、ミ=黄色、ファ=緑、ソ=水色、ラ=青、シ=紫
というような色分けになっています。
わかりやすい、ド(赤)、ミ(黄色)、ソ(水色)を、先に認知度の高い方に配ります。
白板に色楽譜(右の写真)を貼り、
(詳しくはSmile Musicのヒント!をご覧ください)
曲に合わせて、色楽譜を指していきます。(1音奏)
3和音で演奏できる曲ならこの3つの音があれば何とかなります。
ゆっくり時間をかけて(可能であれば)一人ひとりに色を認識してもらいます。
曲の終わりは大概主和音で終わりますから、
最後は「全員で!」と言うと、
綺麗にハモリます。
みなさん、満足そうに笑顔になります。
そして、次に
残りの音を認知度の低い方に配ります。
同じやり方ですが、(1音奏)
今度はすべての色を指していきます。
でも、認知度の高い方は迷いません。
一度しっかりマスターしたので
他の色が入っても惑わされませんでした。
結果的に、
合奏が整然と上手くいくと
認知度の低い方も満足できるのでした。
分からなかったり、失敗したりしないで
「できた」という満足感
とても大事ですね。
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