右の写真の赤い実は何の実でしょうか?
と質問すると
「南天」と何人かが答えることでしょう。
南天は葉と実の付き方に特徴があります。
実は葡萄のように房状に実ります。
南天はお正月に飾られますが、
「難を転じる」と語呂合わせできたり、
赤い実には厄除けの意味合いがあったりするのだそうです。
今回はいろいろな歌に出てくる「赤い実」のプログラムです。
赤い実、他にはどんなものがありますか?
と問いかけてみましょう。
「千両」
「万両」
もしかしたら「一両」などと言う人がいるかもしれません
写真をご覧ください。
それぞれ全く違っていますね。
プロジェクターで映したり、拡大コピーしてお見せしましょう。
- 赤とんぼ
三木露風作詞 山田耕作作曲 昭和2年
2番の歌詞に「桑の実」が出てきます。
食べたことがありますか?と問いかけてみましょう。
多くの方が手を笑顔で挙げることでしょう。
右の写真を見せると
「そうそう、こんな形」
「疎開先で食べました」
「あの頃は食べるものが無かったから、こんな物でも食べたんだよ」
「甘くておいしいよ」
「口が紫色になっちゃうんだ」
など、思い出して話してくれるはずです。
- あの子はたあれ
細川雄太郎作詞 海沼実作曲 昭和16年
「なんなんなつめの花の下」という歌詞がありますね。
夏目の木は「家の庭にあった」と答える人もいました。
上が花、下が実の写真です。
- 島育ち
有川邦彦作詞 三界稔作曲 田畑義男 昭和37年
「赤い蘇鉄の実も熟れる頃」という歌詞があります。
この歌は奄美大島の歌で、2番は方言で書かれていますので、歌う前に説明したほうがすんなり歌えると思います。
振り仮名も必要ですね。
蘇鉄の実は毒があるので、食べられないそうです。
- この道
北原白秋作詞 山田耕作作曲 昭和2年
難しい歌ですが、多くの方が歌えます。
男性もお好きな方が多いのではないでしょうか。
最後の歌詞に
「山査子の枝も垂れてる」と出てきますね。
実がたくさん生って、枝が垂れているのでしょうか・・
この歌の舞台はどこですか?
勘のいい人は「北海道」と答えるでしょう。
ヒントは「時計台です」と言えば、分かる人も多いです。
- 砂山
北原白秋作詞 中山晋平作曲 大正11年
「茱萸原」とは茱萸がたくさん植えられている様子を表しています。
茱萸の木は砂浜の防砂のために植えられたのだそうです。
上の写真は茱萸の木です。
夕暮れになって雀と一緒にみんなで、茱萸の枝を分けながら帰っていく様子が目に浮かびますね。
茱萸の木も馴染みがあり、
「家にありました」
「食べたことがあります」
と発言する人がいました。
- 一杯のコーヒーから
藤浦洸作詞 服部良一作曲 霧島昇/ミスコロムビア 昭和14年
今回は先に写真を見せましょう。
コーヒーの実だと言うと、みなさん驚かれます。
コーヒーって赤い実だったんですね。
- リンゴの木の下で
柏木実日本語作詞 E・アルスタイン作曲 ディック・ミネ 昭和12年
親しみのあるメロディは、あまり知らない人も楽しくさせ、1度聞けばすぐに歌えるようになります。
今回はクラベス、鈴を使い、合奏をしました。
クラベス組と鈴組に分かれます。
最初は自由に鳴らしながら歌い、
次に裏(後)打ちのリズムを練習します。
この時「ブンチャ、ブンチャ」と言いながら、「チャ」のところで楽器を鳴らすと、分かりやすいかもしれません。
そして「チャチャチャ」のリズムの練習をします。
リンゴの木の下で チャチャチャ
明日また逢いましょう チャチャチャ
黄昏赤い夕陽西に沈むころに チャチャチャ
という具合です。
そして最後はクラベス組と鈴組で裏打ちとチャチャチャのリズムに分かれ、合奏をします。
正確にできれば素晴らしいですが、
少しくらい乱れても、楽しくできればそれで十分。
笑顔になってもらうのが大事なのです。
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