立春の一日前は節分です。
立春は旧暦では一年の始まり。
なので、春の節分だけは、無病息災を祈って豆まきをします。
最近では、恵方巻を食べる風習が新たに加わりました。
場所によっては、お年寄りは恵方巻のことを知ってはいても、実際にはかぶりつくことはしたことは無いかもしれません。
でも、右の写真を見せれば、「おいしそう」「作ったことある」「食べたい」などと笑みがこぼれます。
そんなことから、今回のプログラムを始めていきましょう。
2月の最初の行事は「節分」ですね。
節分は立春の前日です。
この日を境に冬から春へと移り変わるのですね。
2月の「節分」は豆まきをして福を呼び込み、鬼を払う風習がありますね。
そこで今回は「豆」をテーマにしたプログラムを作ってみました。
白板に「豆」と書き、どんな豆があるのか答えてもらいましょう。
歌唱活動
インゲン豆にはいろいろな種類があります。そのうちの一つが赤インゲン(金時豆)です。
金太郎の歌のモデルは「坂田金時」です。酒呑童子を退治したという言い伝えがあります。平安時代の豪傑で赤茶色の肌をしていたところから、赤いインゲンを金時豆と言うようになりました。
3月3日はお雛祭りです。高齢者施設でも立派なお雛様が飾られていますね。
今回はお雛さまにちなみ、「人形」「ひな祭り」をテーマにプログラムを作ってみました。
歌唱活動
今の子どももこの歌はしっかりと歌えるくらい幅広く浸透している歌です。
歌詞を読むとお雛様が見えてくるようですね。
特徴のあるリズムで合奏をしましょう。
楽器活動については会員登録の上「音楽療法のヒント!」をご覧ください。
2月と言えばバレンタインデ―がありますね。
高齢者のみなさんも、バレンタインデーはチョコをあげる日、としっかり理解しています。
そこで、今回はたくさんある中から、愛♡恋♡Loveの歌をセレクトしてみました。
愛や恋の歌は歌いながら自然に笑みがこぼれます。歌っていて気分が明るくなるのでしょうね。今回のプログラムは笑顔の多いプログラムとなりました。
二村定一歌(昭和3年) フランク永井歌(昭和36年)
昭和3年、二村定一によりレコード化されました。二村は当時の売れっ子歌手。ジャズから歌謡曲までそつなくこなす歌い手で、オペラにも出演していたようです。
その後、昭和36年にムード歌謡の代表的歌手フランク永井がアレンジを変え、これまた大ヒット。私の現場の高齢者はフランク永井の《君恋し》のほうが馴染みがあるようです。
↓の音源、聴き比べてみてください。
季節の歌で《湯島の白梅》を歌った時のことです。
ある参加者からこんな質問が出ました。
「筒井筒ってなんですか?」
『筒井筒』・・・確かに2番の歌詞にあります。
「忘れられようか 筒井筒 岸の柳の 縁結び」
恥ずかしながら知らなかった私は『筒井筒』について調べてみることにしました。
すると、『筒井筒』とは『幼馴染』の意味だということがわかりました。
詳細は↓をお読みください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AD%92%E4%BA%95%E7%AD%92
そこで今回のテーマは「幼馴染」です。
季節の歌
2月の花と言えばまず梅があがるでしょう。
「梅の名所はどこですか?」と質問すればいろいろな場所を答えてくれると思います。
いろいろなことをお聞きしましょう。
「梅の花は何色が好きですか?」
「いい香りがしますよね?」
「お庭にはありますか?」
・・・
梅の名所に湯島が出たらしめたもの。
お蔦と主税の物語はとても有名です。
映画やお芝居を見た方も多いと思います。
有名なせりふについても訊いてみましょう。
「別れろ切れろは 芸者の時に言う言葉」
歌唱活動
青いレモンの味ってどんな味でしょうか?
意外な男性が答えてくれるときがあります。訊いてみてください。
子どもの頃の思い出でランドセルが出る人は少ないですが、「どんなものを持って学校へ行来ましたか? 」とお訊きしましょう。
いろいろな答えが返ってきて楽しいです。
また、2番には菜の花が出てきますので、季節もぴったりですね。
子どもの頃の遊びをお訊きしましょう。
認知の重い方もふっと我に返り、貴重なお話しをうかがえる時があります。
どの歌も歌詞に趣きがあり、歌う方にはそれぞれの想いがあると思います。
歌唱活動が終わった時の余韻を大切にしましょう。
楽器活動
子どもの頃の遊びから1曲選んでみました。
しゃもじ組、鈴組、太鼓組に分かれて合奏をします。
楽器活動については会員登録の上「音楽療法のヒント!」をご覧ください。
その他の活動
子どもの頃の遊びとしてお手玉を使って手のひら刺激とバランス感覚を刺激するのもいいでしょう。
2月前半は立春、節分という話題が一般的でしょう。
歌唱の曲は季節感がとても大切です。
春を感じられるような選曲をしましょう。
日本人は春になることがとても嬉しかったのでしょうね、春の歌はたくさんあります。
歌の順番を歌詞から読みとり、2月、3月、4月とそれぞれにふさわしい歌を歌って行きましょう。
季節の歌
歌詞に鶯が出てきます。花札の2月は「梅に鶯」。
2月を象徴する鳥でしょうか。
鶯の鳴き声を聞かせると、とても反応がいいです。笑顔が出ます。効果音CDの中にありますので、是非お勧めします。
私の2月前半のテーマは「鬼」です。
豆まきの話題を提供します。
「掛け声は何とかけますか?」
「鬼って見たことあります?」
「どんな豆をまくのですか?」
「豆まきをしてから食べる豆の数は?」
「節分に準備するものは?」
いろいろなことを質問してみましょう。土地によっても風習が違うかもしれません。答えてくれた方の話した内容を、その場のみなさんで共有し、話を広げてみましょう。
鬼の出てくることわざを穴あきクイズにするのも楽しいです。
意外な方が発言することもあります。
「鬼の出てくるお話しは?」
これで答えが「桃太郎」「一寸法師」などあがればそれで歌唱の意味づけができます。
桃太郎のお話しが6番まで歌うと完結します。あえて、3番まで歌い、そのあとの話の筋をお聞きするのもいいでしょう。
そのほか鬼ではありませんが怖そうなものつながりで
高齢者はほとんどの方が知っていて懐かしく歌います。
熱海は新婚旅行で行かれたかたも多いのではないでしょうか。海岸には金色夜叉の像があります。
笑いをとれます!
花嫁は角隠しをしますね。
セリフ風の歌詞のところは率先して面白おかしく歌いましょう。
そのほか、こんな歌もあります
この歌を知っている方は少ないかもしれません。